バターコーヒー(完全無欠コーヒー)ダイエットのポイントはバターとコーヒーではありません
(2018.3 新しいバターやコーヒーの情報を加え、加筆修正しました。)
こんにちは、Shantiです。健康マニアの私がここ最近影響を受けている(少し遅いですね…)のは、日本では「バターコーヒーダイエット」として知られるようになった「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本に書かれている食事法です。
最近では元になったこの本を離れて「バターコーヒー」という言葉が一人歩きしていて、「どうもバターをコーヒーに入れれば痩せるみたい」という話になってきている感があります。
しかし、この本に登場するバターコーヒーって、「コーヒーにバターを入れるだけ」という話ではありません。そのあたりを私の体験を交えて詳しく書いてみたいと思います。
このページの目次
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なぜバターコーヒーは話題なのか
この「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の著者デイビッド・アスプリー氏は、有能なIT起業家です。肥満と仕事のパフォーマンスの低下に悩み、独自にあらゆる食事法を研究した末、140kg→90kgの50kgの減量(※身長は190cm)を果たし、IQは20アップしたそうです。
そのダイエットで重要な役割を果たしたのが、朝飲む「バターコーヒー」という飲み物だったのです。
バターコーヒーだけで痩せて頭が良くなったわけではない
しかし、バターコーヒーは、この「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」のごく一部にしか過ぎません。この食事法は、原文では「The Bulletproof Diet」(完全無欠の食事法)という名前で呼ばれています。
この本は、「何を・いつ・どのように食べる」「どのように運動する」と「やせて、脳に良いのか」について、デビッド・アスプリー氏の理論が非常に詳しく書かれているのです。アスプリー氏は、食事全体の質を変え、食事のタイミングを変え、その一環としてバターコーヒーという飲み物を編み出して取り入れることで、ダイエットとIQアップに成功したのです。
本当のバターコーヒー(完全無欠コーヒー)のレシピとポイント
では、デビッド・アスプリー氏がどうしてこの「バターコーヒー」を彼の「完全無欠ダイエット」の中心としているのでしょうか。
アスプリー氏はチベットのカイラス山近くに旅行した際に、地元で飲まれる伝統的なバター茶に出会います。バター茶を飲むと空気の薄い高地でも元気になった経験から、同じように元気になる飲み物を作ろうと考え、試行錯誤の結果、「バターコーヒー」(完全無欠コーヒー)を編み出したのです。
つまり、このバターコーヒーは、バター茶をアレンジしたものであり、コーヒーにバターを溶かしただけではないのです。
まず、アスプリー氏のバターコーヒーのレシピを見てみましょう。
材料
- 良質のコーヒー 2杯(スペシャルティコーヒー、豆を都度挽くのがベスト)
- グラスフェッドバター(無塩)かギー(澄ましバター) 大さじ2まで
- MCTオイル(なければココナッツオイルを倍量で) 大さじ2まで
この材料を熱湯で温めておいたブレンダーに入れて、泡が立つまでブレンドします。 吹きこぼれると危ないので、ふきんで蓋をしてブレンダーを回すそうです。
ポイント1:グラスフェッドバターかギーを使う
コーヒーにバターを溶かすだけ、ではない本当のバターコーヒーで大切なのは、グラスフェッドバター(もしくはグラスフェッドバターから作られたギー)を使うことだそうです。グラスフェッドバターとは、牧草で育つ牛の牛乳から作られるバターです。(グラスフェッドではない普通のバターは、穀物などの飼料を与えられた牛の牛乳から作られます)。これはアスプリー氏がチベット旅行を終えて帰国してから、世界中のバターを試した末の結論だそうです。
ポイント2:MCTオイルも合わせて入れる
MCTオイルは、ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸のオイルです。ココナッツオイルと中鎖脂肪酸については、当ブログのこちらの記事で詳しく書いています!
ただし、MCTオイルはお腹がゆるくなる人もいます。様子を見ながら徐々に自分に合った摂取量を見つけていった方が良さそうです。
ポイント3:しっかりブレンダーでブレンドしなければならない
バター、オイルはただ混ぜるだけでなく、しっかりと混ぜてミセルという状態にするのがポイントです。アスプリー氏は、このミセルの状態だと、脂肪がエネルギーとして使われるようになると述べています。ハンドブレンダーが便利です。
ポイント4:良い豆を選び、フィルターは金属製のものを使う
コーヒーは、新鮮なものを選ばないと、微量のカビ毒が含まれるそうです。自前の焙煎機のあるお店、ブレンドではなく単一の豆を選ぶことで、よりカビ毒の影響の少ないコーヒー豆が入手できるようです。 私は、ニュークロップの豆に注目しています。
また、コーヒーに含まれるオイルの成分(抗炎症作用がある)を生かすため、フレンチプレス、金属フィルター、エスプレッソマシーンなどを使用するのが望ましいそう。
ポイント5:朝バターコーヒーだけにすることでこまぎれの断食効果を得る
朝食を抜きにする「午前中断食」は、健康に気遣う人たちに人気ですが、アスプリー氏は、朝にこのバターコーヒーを摂ることで、減量の助けとすることできるとしています。
ポイント6:カフェインに弱い人はノーコーヒーで作る方法も
アスプリー氏は、カフェインを摂取したくない人、弱い人、妊婦さんなどには、コーヒーの代わりに熱湯を使ったノーコーヒーの飲み物も提案しています。ただし、コーヒーから得られる効果はなくなってしまいます。
結論:バターコーヒーダイエットをしたい人は、本を必ず読むべき
ここまで、ざっくりバターコーヒーダイエットについて書いてみましたが、これはほんの一部に過ぎません。ここまでで興味を持たれた方は、是非、本「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」を読んでみてください。
また、アスプリー氏のインタビューも参考になります。バターコーヒーを実際に作っている写真もあります。
私のバターコーヒー体験記
ここからは私のバターコーヒー体験記です。
私の場合は、特に減量したい訳でもないのですが、こうしてブログを書くのも脳のパフォーマンスが勝負なので、特にIQアップということに興味を持ちました。
また、そもそもアスプリー氏が参考にしている「パレオダイエット」(原始人食、低糖質、低穀物、脂肪・たんぱく質の摂取にウェイトを置く食事法)をここ数年続けているというのもあります。彼の理論は興味深く読ませてもらいました。パレオダイエットのきっかけになった腸内環境の見直しについては、下記の記事で取り上げています。
グラスフェッドバターより優れている?「ギー」
まずは家にあるもので、という訳で、長年愛用しているオイル、「ギー」と家にあった「ココナッツオイル」で始めてみました。「ギー」は、バターを煮詰めてタンパク質(といってもバターに含まれる量は元々微量)を飛ばして澄ましたものです。常温保存できます。 ギーはバターよりも乳臭いので、仕上がりもちょっと乳臭くなります。この香りは高温では少し飛びますし、慣れるとどうってことはありません。
写真の「Pure Indian Foods 発酵ギー(牧草飼育&オーガニック)」はオイルとしては理想的なもののひとつ。日本では高価だったり、入手しにくいので、これまた長年愛用しているiHerbから買ったものです。iHerbでの購入はこちらからどうぞ。
iHerbについては、下記のページで詳しく解説しています。
Pure Indian Foodsからは、なんとコーヒー用のギーとMCTオイルのミックス「Pure Indian Foods コーヒー++」も出ています。日本でも、様々な総合通販でグラスフェッド・オーガニックのギーが入手可能です。
グラスフェッドバターを楽天でフランスから仕入れてみた
ギーでもまあまあ満足していたのですが、「グラスフェッドバター」も使ってみたいのが人情というものです。グラスフェッドバターは、残念ながらiHerbでは取り扱いはありません。
そこでいろいろ調べたのですが、どうも楽天ハイ食材室PARISさんで売っているグラスフェッドバターが安くて高品質(オーガニック)。ただし、フランス・パリの倉庫から直送とあります。バターって溶けるんじゃないの!?大丈夫!?と思ったのですが、ここは人柱と思って買ってみました。
はい、普通に届きました。
日本の運送会社はすごいですねー。届いたバターもフレッシュでいい感じです。
この通り、海外直送の業者さんを利用しても大丈夫そうです!
ヨーロッパのバターは基本的に発酵させているものなので、少し酸味のような風味があります。発酵ギーではこの風味はあまり感じません。
バターは使うぶんだけを冷蔵にして、あとはラップ+袋に入れて冷凍しています。バターは冷凍庫の匂いがうつりやすいため、冷凍する際はきっちりラッピングします。
コスパ最強なのは、”業務用”グラスフェッドバター
実は、業務用の5kgのグラスフェッドバターを使うという手があります。上記のように小分けで冷凍しておくと長持ちしますので、バターコーヒー以外にも料理にも使う方などにおすすめです。
Jarrow FormulaのMCTオイル
私は、アスプリー氏の好きなサプリブランド、Jarrow FormulaのMCTオイルを使ってます。アスプリーさんリスペクトです。ココナッツオイルのような甘い香りはしませんが、クセもありません。冷蔵庫保存していますが、固まらないのでココナッツオイルより扱いやすいですよ。iHerbでの購入はこちらから。
国内通販だと、このブランドが人気みたいです。
MCTオイルが好きではない、お腹がゆるくなる人は、ココナッツオイルにしてみましょう。ココナッツオイルのおすすめは、記事でまとめています。
ブレンダーはハンディタイプが楽、マドラー型ではちゃんと混ざらない
毎日ブレンダー(ミキサー)に熱い飲み物を入れてバターコーヒーを作るのは面倒です。そこでマグカップに少しだけコーヒー、バター、MCTオイルを入れた上でハンドブレンダーで撹拌してミセルを作り、後から少しずつコーヒーを足す方法で作っています。アスプリー氏の作ったものと見た目はほぼ同じになります。
ブレンダーは刃の部分がステンレス製のもの、調理器具メーカーのものを選びましょう。このブラウンのもののような、ブレンダーだけの機能のもので問題ありません。
ハンドブレンダーを使う際は、吹きこぼれると危ないので、少量のオイル・バター・コーヒーを入れたものの中に刃を入れてからスイッチを入れて回し、その後でコーヒーを足すようにすると良いです。一旦乳化してしまえば、あとは撹拌しなくてもきれいに混ざります。私はハンドブレンダーをまわすときは、念のため、マグカップをシンクの中に入れています。
最初は横着してミルクフォーマーを使っていたのですが、これではブレンダーほどきちんと混ざりません。ちゃんとブレンドされていないと、満足感が少ないです。旅行用にしようと考えています。
スペシャリティコーヒーのおすすめ
アスプリー氏は、コーヒーに含まれる微量のカビが非常に体に悪いため、フレッシュなコーヒーを買うことをおすすめしています。
そこで私がおすすめするのが、ニュークロップの豆です。コーヒーの「新米」のような感じです。下記のような、スペシャリティコーヒーを扱うお店で時々見かけます。
なんと、カビを徹底的に排除、焙煎したての豆を送ってくれる「カビなしコーヒー」さんが登場したようです!
コーヒーにはフレンチプレスやステンレスフィルターを使おう
アスプリー氏は、コーヒーの油脂分を摂取するため、紙フィルターではなく、フレンチプレスやメタルフィルターを使うことをお勧めしています。
まとめ:バターコーヒーは横着せずに正しい方法を本で知るべし
バターコーヒー、実は私自身がいろいろと横着していて、適当にインスタントコーヒーにギーを入れてみるところから始めました。しかし、レシピ通り&きちんとブレンダーで作ると味も満足感も全然違います。
糖質制限していたのを、本に従って糖質も少し摂るようになりましたが、体重も維持できています。アスプリー氏おすすめサプリメントもいろいろと買ってみたので、バターコーヒー以外の完全無欠ダイエットについても、いずれ詳しく書いてみたいと思います。
というわけで、バターコーヒー生活に一番必須なアイテムはこの本です!!