ココナッツオイルの効果・効能-科学で証明されつつある本当の効果について
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ココナッツオイルの効果・効能の可能性
ココナッツオイル、およびココナッツオイルに含まれる成分(脂肪酸)については、下記のような効果が期待され、科学研究が行われています。それぞれの項目について、現在研究でわかっていることをまとめていきます。
- 伝統的にココナッツオイルを食べてきた人たちはヘルシー
- 乾燥肌に潤いを与え、健康に保つ
- 髪を保護する・洗髪の際にタンパク質を保護する
- 歯・口内を清潔・健康に保つ、口臭を減らす
- 脂肪の燃焼の促進・ 有害な内臓脂肪の燃焼
- 殺菌・抗ウィルス・抗真菌作用
- 空腹感を減らし、食事の量を減らす
- 善玉(HDL)コレステロール値を上昇させる
- 認知症患者の脳機能の促進
- 下腹部に脂肪がつくメタボ型肥満の改善
伝統的にココナッツオイルを食べてきた人たちはヘルシー
ココナッツオイルは、従来日本人が使ってこなかったオイルです。健康志向の高い人たちが最近になって使い始めました。しかし、ココナッツ、ココナッツオイルを昔から当たり前に使ってきた国や地域の人たちがいます。 例えば南太平洋地域、トケラウ諸島の人々はカロリーの60%をココナッツから摂っていますが、非常に健康的で、心臓病は一般的ではないということが研究で分かっています。(1) また、パプアニューギニアのキタバ島の人々はイモ、果物、魚、ココナッツ中心の食生活ですが、この人々の間でも、脳卒中や心臓病は非常に少ないことが分かっています。(2)
まとめ
伝統的にココナッツを大量に摂る食生活をする人たちで、非常に健康な人たちがいる
乾燥肌に潤いを与え、健康に保つ
ココナッツオイルは食用のみならず、様々な使いみちがあります。刺激が少ないため、皮膚には使いやすいオイルです。多くの人が、お肌をヘルシーに保つために外用にココナッツオイルを使っています。 こちらは個別の症例であり、まだ研究の途中ですが、軽度の乾燥肌の患者さんにココナッツオイルを塗布した場合、鉱物油を塗布した場合に場合に比べて肌の乾燥が改善されたという研究(3)や、子供の軽度のアトピーの症状が軽減したという研究(4)もあります。
まとめ
ココナッツオイルで軽度のアトピーや乾燥肌が改善した例がある
髪を保護する・洗髪の際にタンパク質を保護する
ココナッツオイルは、髪の毛のダメージ予防にも役立つと言われており、20%の紫外線を防ぐ弱い紫外線防護効果があるという報告があります。(5) また、ある研究では、ココナッツオイルと鉱物油(ミネラルオイル)、サンフラワーオイルの効果を比較し、シャンプーする前後に髪につけて使用したところ、ココナッツオイルだけが髪の毛からタンパク質が失われるのを防ぐ効果があったということです。また、ココナッツオイルは、ダメージヘアにも、ダメージを受けていない髪にも同様に効果的だったということです。この研究では、ココナッツオイルに50%ほど含まれるラウリル酸は、独自の分子構造をしているため、髪の芯まで届くのではないかと結論づけています。(6)
まとめ
ココナッツオイルには紫外線防護効果があり、また、洗髪前後に髪につけると、髪のタンパク質を保護する効果があるという研究結果がある
歯・口内を清潔・健康に保つ、口臭を減らす
インドの伝統医療のアーユルヴェーダの健康法「オイルプリング(オイルうがい)」にもココナッツオイルが利用されており、近年ではその効果について研究が進んでいます。 インドではオイルプリングの医学研究も盛んで、ココナッツオイルでオイルプリング(オイルうがい)をすることでココナッツオイルの殺菌作用により口内の悪玉菌を減らし(7)、歯の状態を改善し (8)、さらに口臭を減らす(9)という研究結果が出ています。
まとめ
ココナッツオイルによるオイルうがい(オイルプリング)で口内の悪玉菌が減った、歯垢が減った、口臭が減った例がある
脂肪の燃焼の促進・ 有害な内臓脂肪の燃焼
ココナッツオイルは「中鎖脂肪酸」(=MCFA、特にココナッツオイルに含まれるのは、中鎖脂肪酸トリグリセリド=MCTとも呼ばれます)という脂肪分を多く含みます。この成分は、体内で他の多くの脂肪とは違った形で処理されます。ココナッツオイルのメリットの多くはこの成分によるものです。(10) この「中鎖脂肪酸」は、腸から吸収された後すぐに肝臓で「ケトン体」に変換されます。この「ケトン体」はすぐに脳や体がエネルギーとして利用できるものです。 さらに大規模な研究が必要ということではありますが、ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」を摂取すると、通常の油「長鎖脂肪酸」を摂った場合に比べ、脂肪の燃焼能力がアップするという研究分析が出ています。(11) 1日に15–30グラムの「中鎖脂肪酸トリグリセリド」を摂取することで、24時間で5%、1日120kcalほど多くのカロリーを燃焼することができるという実験室での研究も報告されています。(12)
まとめ
ココナッツオイル中の「中鎖脂肪酸トリグリセリド」は、24時間で消費カロリーを5%アップさせるという実験結果が出ている
殺菌・抗ウィルス・抗真菌作用
ココナッツオイルの成分のうち、約50%が「ラウリン酸」という成分です。このラウリン酸が消化される時、モノラウリン(モノラウリン酸グリセロール)という物質に変化します。 ラウリン酸も、モノラウリンも、有害な病原菌やウィルス、真菌(カビ)を殺す働きがあることが研究の結果判明しています。(13) 黄色ブドウ球菌(14)やカンジダ・アルビカンス(15)などに効果があるという研究結果があります。
まとめ
ココナッツオイルには殺菌・抗ウィルス・抗真菌作用があるという実験結果が出ている
空腹感を減らし、食事の量を減らす
ココナッツオイル中の「中鎖脂肪酸トリグリセリド」は体内で「ケトン体」に変わります。 このケトン体が血液中に増えると、空腹感を和らげる効果があることが研究の結果判明しています。(16) また、6名の健康な男性に様々な脂肪酸を摂取してもらったところ、ココナッツオイルの主要成分「中鎖脂肪酸トリグリセリド」を摂取していた人は、平均より256kcalほど少ないカロリー摂取量となった、という研究もあります。(17)
まとめ
ココナッツオイル中の成分は空腹感を和らげる効果がある
善玉(HDL)コレステロール値を上昇させる
ココナッツオイルには、善玉(HDL)コレステロール値を上昇させる天然の不飽和脂肪酸が含まれています。また、悪玉(LDL)コレステロールを無害化する働きも期待されています。このことから、多くの専門家が、ココナッツオイルは他の脂肪よりも心臓の負担になりにくいのではと考えています。 ある研究では、下腹部に脂肪がつく内臓脂肪型の肥満(いわゆるメタボ体型)の40名の女性に同じようにカロリーを抑えたダイエットをしてもらった上、どちらかは明かさずに大豆オイルとココナッツオイルを摂ってもらう実験を行い、ココナッツオイル群で悪玉(LDL)コレステロール値が減り、善玉(HDL)コレステロール値が上昇するという結果を得ました。(18) 別の研究では、ココナッツオイルを含む食事プログラムを行なった116名の患者で善玉(HDL)コレステロール値が上昇するという結果を得ました。(19)
まとめ
ココナッツオイルは血中の善玉(HDL)コレステロール値を上昇させるという研究結果が出ており、心疾患のリスクを低減させることが期待されている。
認知症患者の脳機能の促進
認知症には様々な要因がありますが、アルツハイマー病の患者さんは、脳のエネルギーとしてブドウ糖を取り込めない場合があり、症状の原因となっている場合があるそうです。 そこで、体内でココナッツオイルの成分から作られる「ケトン体」を代わりに脳のエネルギーとして使うことができないか、研究が進められています。2006年に行われた研究で、物忘れに悩む患者さんに「中鎖脂肪酸トリグリセリド」を摂取してもらったところ、改善効果があったという結果もあります。(20) しかし、研究はまだまだ発展途上で、ココナッツオイルが認知症、アルツハイマー病に効くという確証は得られていません。
まとめ
ココナッツオイルの主成分から作られる「ケトン体」は脳のエネルギーとして使われる。軽度の物忘れの改善についての研究が行われている
下腹部に脂肪がつくメタボ型肥満の改善
内臓脂肪型の肥満は、動脈硬化や糖尿病のリスクが高くなる肥満で、日本では「メタボ体型」などと言われています。 日本の国立糖尿病情報センターの説明によると、”メタボリックシンドロームは、内臓肥満(臍の高さで腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)に高血圧、脂質異常、高血糖などが合わさった状態”を指すそうです。 ココナッツオイルに含まれる「中鎖脂肪酸トリグリセリド」が食欲を減らし、脂肪の燃焼を促進するダイエット効果が認められた、と書きましたが、この「中鎖脂肪酸トリグリセリド」は、下腹部に脂肪がつく内臓脂肪型の肥満に効果があるという分析研究も行われています。 ただし、こちらについては、さらに大きなグループでの研究で確認されるべき、という結論になっています。(21)
まとめ
ココナッツオイルの主成分は、下腹部に脂肪がつく内臓脂肪型の肥満に効果があるという研究が複数あるが、さらに大規模な研究での確認が待たれる
ココナッツオイルの研究はまだ発展途上
ココナッツオイルについて、なるべく実例を取り挙げて紹介しました。現段階で効果がはっきりと認められていない物についても取り上げています。
今後ココナッツオイルに関する信頼性の高い臨床実験や分析研究の数が増え、ココナッツオイルの有効性について多くのことがよりはっきりと解明されることを望みます!
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