ココナッツオイルについて注意すべきこと、使わない方が良い人
Shantiです。私はココナッツオイル大好きで、何年も愛用しており、確かにココナッツオイルの素晴らしさを実感してはいますが、利用する上で注意すべき点もあります。
注意すべき点は、下記の通りです。
- にせココナッツオイルを避け、高品質のバージンココナッツオイルを選ぶ
- 「ケトン体(ケトン式)ダイエット」とココナッツオイルは直接の関係はない
- ココナッツオイルを食生活にプラスするだけではダイエット効果は薄い
- 日焼け止めとしての効果は弱い
- 男性ホルモンへの影響について研究されている
- 認知症の改善効果については過信すべきではない
それでは、科学的にはどのような研究が進んでいるのかを含め、個々の項目について詳しく見ていきましょう。
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にせココナッツオイルを避け、高品質のバージンココナッツオイルを選ぶ
また、ココナッツオイルは、ココヤシの実から採れるオイルです。 同じヤシの油で、パームヤシから採れる「パームオイル」もありますが、全く別のものです。注意しましょう。
また、悲しいことですが、安価な植物油に水素添加という加工をほどこして融点を高くし、さらに香料を加えた「ココナッツオイル風」の安い人工オイルが出回っています。こうした低クオリティのココナッツオイルからは、本来期待できるはずのココナッツオイルの効果は得られません。
- 無添加
- 化学処理を行っていない、絞っただけ
- 熱処理を加えていない低温圧搾(コールドプレス)
という条件を満たすものが、「バージンココナッツオイル」、または「エキストラバージンココナッツオイル」と呼ばれます。信頼できる場所からバージンココナッツオイルを入手しましょう。
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「ケトン体(ケトン式)ダイエット」とココナッツオイルは直接の関係はない
実は、ココナッツオイルの他に、「ケトン体(ケトン式)ダイエット」という食事法・減量法も、昨今ブームです。 しかし、この「ケトン体(ケトン式)ダイエット」は、「ココナッツオイル」とは直接は関係しません。
「ケトン体(ケトン式)ダイエット」は、低糖質(低炭水化物)食を一定期間以上続けると、肝臓が「体内にすでにある脂肪」を分解して、ケトン体を作ってエネルギーにし始め、減量につながる、というものです。
低脂肪ダイエットに比べ、効果的な減量ができた、という科学研究(1)もあり、注目されています。
ただし、このダイエット法において、特にココナッツオイルを使わないといけないといった決まりはありません。
ココナッツオイルに含まれる油脂は「中鎖脂肪酸」(中鎖脂肪酸トリセリグリド、MCT)と呼ばれるものです。 「中鎖脂肪酸」は、腸管から吸収された後すぐに肝臓で分解されて「ケトン体」と呼ばれる物質になりますが、このメカニズムはケトン体ダイエットの目指す「体内にすでにある脂肪の分解」とは関係ありません。
ですから、この「ケトン体(ケトン式)ダイエット」と「ココナッツオイルによるダイエット」は無関係です。
ココナッツオイルを食生活にプラスするだけではダイエット効果は薄い
ココナッツオイルの主成分は、「中鎖脂肪酸」(または中鎖脂肪酸トリセリグリド、MCT)という他の植物油に比べて体にとどまりにくく、すぐにエネルギーになる脂肪です。また、食欲を抑える効果、脂肪の燃焼を促進する効果も研究結果で上がっています。
この脂肪燃焼・カロリー抑制効果は通常より5%ほど増す程度ですので、過信は禁物です。一定量の減量を望む人は、「普段の食生活を何も変えることなく、ココナッツオイルをプラスして摂取する」という方法ではなく、「普段使う油脂を一部ココナッツオイルに置き換え、さらに食事の量や質を見直す」必要があります。
日焼け止めとしての効果は弱い
ココナッツオイルの効果・効能として、紫外線からの防御効果があり、「マイルドな日焼け止めになる」ということもまことしやかに言われています。しかし、ココナッツオイルには、十分な紫外線防護効果は望めない、と結論づける研究もあります。(2)
日焼け止め効果は「SPF8程度」という実験結果を得ている研究もあります。(3) 日焼けオイルとしては普通のレベルかもしれませんが、日焼けを防ぎ、紫外線からの皮膚ダメージから保護する日焼け止めとしての効果は期待してはいけないようです。
男性ホルモンへの影響について研究されている
ココナッツオイルには、強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」を体内で作られにくくするという働きがあると言われています。
ラットの実験で、ココナッツオイルの主成分である「ラウリン酸」が「5α-レダクターゼ」という酵素の働きを弱める物質である、という結果が得られています。この酵素は、男性ホルモン「テストステロン」を、より強力な「ジヒドロテストステロン」に変換する酵素だそうです。研究では、「ラウリン酸」に「ジヒドロテストステロンに反応して大きくなる腫瘍の抑制効果」が期待される、といった結論に至っているようです。(3)
さらには、ジヒドロテストステロンは、「AGA(男性性脱毛症、はげ)」とも関連性が高いので、研究が進めば、ココナッツオイルによる脱毛症薬やサプリメントが作られるようになるかもしれません。
この「ジヒドロテストステロン」ですが、足りない/多いとどんなことが起こるのかについて、アメリカの内分泌学会のWEBサイトで解説されています。
「ジヒドロテストステロン」は、男女ともに、思春期に入る際に分泌されます。女性でこのホルモンが少ない場合、思春期が遅れることがあるようです。 女性は、もともと体内であまり「ジヒドロテストステロン」を作らないので、この思春期以外では分泌が少なくても、男性よりは影響が少ないです。
男性の場合、体内のジヒドロテストステロンのレベルが低いと、女性よりも大きな影響を受けます。例えば、胎児期に十分なジヒドロテストステロンがなければ、性器、筋肉、体毛が正常に成長しないことがあります。
ですから、
- 男性
- 妊娠中の女性
- 思春期に入る前の女性
で、気になる方はココナッツオイルを積極的に口にしない方が良さそうです。
認知症の改善効果については過信すべきではない
もう1つ、ココナッツオイルがブームになった要素として、「認知症(アルツハイマー病)」に効果がある、という説があります。
認知症状がでている脳では、通常の脳で使われている「ブドウ糖」がエネルギーとしてうまく使えなくなっていることがあり、それに代わるものとして脳がココナッツオイルの成分から作られる「ケトン体」を使うことができるようになると、脳が活性化される…という仕組みなのだそうです。
軽度の物忘れについてはポジティブな研究結果も得られていますが、まだまだこれから研究が進んでいく分野であると言えそうです。
ココナッツオイルの効果を過信しないようにしよう
効果がはっきりし、公衆衛生上の利益があるものは、日本では保険適用の「薬」になります。ココナッツオイルはそういったレベルにはありません。
ココナッツオイルが万能薬のように言われることがありますが、過信することなく、生活の中に取り入れて楽しむことを心がけましょう。
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