”ロクシタン”で有名なシアバターの効果と、おすすめシアバターの使い方
こんにちは!Shantiです。しばらくキャリアオイル・美容オイルの記事をアップしていく予定です。今回は「シアバター」について。
シアバターという美容オイルですが、日本では主に外用、化粧品原料として用いられるオイルです。オイルといっても常温では文字通りバター状です。そのため、特に秋冬に保湿に使うのが良いですが、冷房のきつい季節のお肌にも味方してくれます。
いろんなブランドがありますが、特に有名なのがフランス発の「ロクシタン」というブランドです。おしゃれな南仏風のパッケージを見たことがある、手に取ったことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事ではシアバターの効果、おすすめのシアバターの使い方、シアバターを使う上で注意したいこと、シアバターを使った超簡単で使いやすいクリームのレシピ、安価で高品質なシアバターを入手する方法をまとめていきます。
このページの目次
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シアバターの元となる「シア」とはどんなもの?
シアバターは「シア」の木になるシアの実の種の中身を加工したものです。 シアの木はセネガルからスーダンにかけての西アフリカのサバンナ気候の地帯に育ち、19か国で自生しています。
日本に流通しているシアバターの主な産地はナイジェリア、マリ、ブルキナファソ、ガーナなどだそうです。
原産地では古来皮膚につけるもの、食用オイル、あるいは薬として使われてきました。
知らないうちにシアバターを食べているかも
シアバターは、現地では食用とされています。
日本人の生活には食用としては馴染みがないものですが、実は、チョコレートの原料のココアバターの価格が上がり、シアバターが代用品として使われ始めています。
もしかしたら知らないうちにシアバターを口にしているかもしれません。
シアバターの効果・効能と使う上で注意すべき副作用や欠点
シアバターは、アフリカ以外で、化粧品原料として使われ始めたのは1990年代からであり、比較的歴史の浅い美容オイルと言えます。現代の日本の私たちが使う上でチェックしたいことをまとめてみます。
シアバターの有効成分から効果を考える
シアバターの有効成分は、だいたい下記のような割合と言われています。 産地や気候により、微妙に成分の割合は異なります。
- オレイン酸 47.4%
- ステアリン酸 41.0%
- リノール酸 6.1%
- パルミチン酸 4.0%
- アラキジン酸1.5%
- 微量成分はアルファトコフェロール、カロチノイド、ケイ皮酸エステルなど
オレイン酸は、有効成分の皮膚吸収を促進する効果があると言われています。 ステアリン酸は抗酸化作用があります。
こうした成分構成のシアバターの融点は25-36℃です。 体温に近い温度で解け、ベタつきも少なく、肌をなめらかに保ち、肌に浸透する性質を持ち、まさに天然のクリームと言えます。
ステアリン酸が多いものは固め、オレイン酸が多いものは柔らかめのテクスチャーになるようです。
シアバターのオレイン酸とニキビの危険性
シアバターの特徴は、オレイン酸を半分近く含むことです。この「オレイン酸」はニキビの原因になる可能性があることで有名です。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
ニキビができやすい人は注意する、ニキビのできやすい部分に使用しないようにしたり、少し目立たない場所で使ってみて様子を見た方が良いかもしれません。
シアバターで注意したい「だま」
さて、天然のクリームとも言えるシアバター、そのままフェイシャルケアにも使ってしまっ良いのでしょうか。
これは私の経験上の話なのですが、たまーに、シアバター(特に精製度の低いもの)はだまのようなものを含む製品があります!この「だま」のざらつきが肌を傷つける場合があるので注意が必要です。
ざらつくものは湯煎で溶かしてもう一度固めてから使うのが良いと思います。
シアバターはある程度浸透力を持つものの、ステアリン酸という、肌にベールを作るような成分を多く含むオイルでもあります。
そのまま使う場合、フェイス向けと言うよりは、どちらかといえばハンドクリームなどに向いています。(他のオイルと混ぜて使うのにはこの限りではありません)
肌のベールを作るものでは、ワセリンが有名ですが、鉱物油であるワセリンに抵抗がある人はシアバターに置き換えて使うこともできます。
シアバターは日焼け止めになる?
シアバターには、「ケイヒ酸エステル」という日焼け防止効果のある物質が含まれます。 しかし、その含有量や効果は製品によってまちまちで安定したものではありません。期待できるSPFは6-8程度と言われるが、PAについては不明です。 市販の日焼け止めの代わりになるものではないので、過度に信頼しない方が良いと思います。
SPFとPAの仕組みや、オーガニックの日焼け止めについては、こちらの記事をどうぞ。
シアバターの悲しい欠点:冬場はかたくなり使いにくい
これがシアバターの最も悲しい欠点かもしれません、冬場は固くなって使いにくい!! シアバターの融点は25-36℃、つまり体温くらいで溶けます。 ですが、実は製品によってテクスチャーが全く異なり、時にはだまのようになっていてざらつくものもあります…。
シアバターとフェアトレードの問題
シアバターはアフリカ原産です。実は、発展途上国で生産されるものは低賃金、悪条件で生産者に負担をかけるような場所で生産されている場合があり、問題になっています。 例えば、チョコレートの原料のカカオの生産現場では、本来は学校へ行くべき子供が働いている、といった問題です。
シアバターは、生産者が不公平な条件を押し付けられない「フェアトレード」(公正貿易)で輸入された原料の会社を選ぶようにしましょう。
シアバターと精製方法
有名ブランドで市販されている白いシアバターは、精製後のものです。
精製前はビタミンE(トコフェノール)をより多く含んでいます。ビタミンEは抗酸化物質であるため、より酸化しにくいと言えます。またその他にも微量な栄養成分を含みます。しかし、未精製のものは独特な香りが強く、色も濃く、クセが強いのです。 精製後は色も香りも薄くなり、使用感が良くなります。
シアバターの使い方
シアバターは、オイルと混ぜて固さを調整するとより使いやすくなります。
シアバター+オイルで万能クリームを作る
シアバター4に対して1のオイルを湯せんで混ぜます。好みでエッセンシャルオイルを混ぜてもOKです。
このクリームは、スキンケアにも、ヘアスタイリングにも使えます。
シアバターはホホバオイル、アルガンオイル、スイートアーモンドオイルと相性が良いです。
ワックス成分であるホホバオイルは肌に浸透するというよりも肌を保護する働きを持つオイルです。アルガンオイルやスイートアーモンドオイルはより肌になじむオイルです。
シアバターはもともと、肌を保護する働きのあるオイルなので、肌馴染みの良いクリームを作りたい場合は、ホホバオイルでなくアルガンオイルやスイートアーモンドオイルを使うと良いと思います。
さらに言えば、アルガンオイルよりスイートアーモンドオイルの方が安価なので、私はスイートアーモンドオイルを使っています。
高価なオイルを加熱して使うのはもったいない、という方はまずスイートアーモンドオイルを使ってクリームを作ってみましょう。他にも、マカダミアナッツオイルやスクワランなどで試してみるのも良いかもしれません。
おすすめのシアバター
トップの画像に持ってきましたが、私の愛用しているシアバターは「ロクシタン」と「Now Foods」です。その他に、「ママバター」もおすすめです。
ロクシタンのシアバター
香りも良く、テクスチャーが滑らかな高品質のシアバターです。パッケージも可愛らしく、小さいサイズもあるので、持ち歩きやすいです。
ストロベリーnetで購入するとお得な場合もあります。送料無料、初回は15%オフになります。
Now foods オーガニックシアバター
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他にも美容オイルや美容関連の記事を書いています
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