マヌカハニーを利用する上で注意すべき点をまとめました
マヌカハニーを利用する上で注意すべき点は、下記の通りです。
- がん、糖尿病、真菌、コレステロール、腸内細菌についての効果は不明
- 有効成分「メチルグリオキサール」の毒性
- マヌカハニーのGI値
- 1歳以下の赤ちゃんにあげると危険!
- はちみつのアレルギーに注意
- 偽物に注意!UMFが一番オフィシャルな基準
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
マヌカハニーのがん、糖尿病、真菌、コレステロール、腸内細菌についての効果は不明
医療従事者やジャーナリストによって構成されるサイト「WebMD」には、このような記述があります。
現在のところ、マヌカハニーが「高コレステロール血症」「消化器官(腸内細菌)の細菌バランスの改善」への治療効果があるという研究結果は出ていません。 また、「がん」「糖尿病」「真菌感染症」への効果を示す大規模な研究もありません。(日本語訳・
(原文)
マヌカハニーに関する研究はいまだに発展途上であり、重篤な病気についてその効果を過信して利用するのはリスクが高すぎます。上記の点に注意して、マヌカハニーを利用するようにしてください。
マヌカハニーの有効成分「メチルグリオキサール」の毒性とは
研究の結果、マヌカハニーの有効成分は、「メチルグリオキサール」であることが分かっています。(1)
メチルグリオキサールは体内で活性酸素を発生させる物質です。(2)。
メチルグリオキサールは、体内で合成される他、コーヒー、ウィスキー、パンの焦げ目、醤油などの一般的な食品に含まれ、ラットによる動物実験で、皮下注射した場合に腫瘍を発生させることも知られています。(3)
すごく怖いもののように思えるかもしれませんが、実は他の食品にもメチルグリオキサールは含まれており(4)それに比べてマヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールの量(5)が非常に多いかといえば、そういう訳ではありません。
また、メチルグリオキサールは、消化管の中で速やかに分解されると推測されるという研究(6)もあり、「メチルグリオキサールの量が多いからマヌカハニーは危険」と断じることはできないと言えます。
ただし、マヌカハニー中の「メチルグリオキサール」含有量は、大さじ1杯(21g)のマヌカハニーにはUMF5で1.74mg、UMF20で17.4mgという計算になります。
諸説あるものの、メチルグリオキサール含有量の多い食品であるコーヒー1杯で0.47mg〜0.73mg (種類により異なる)という報告(6)があります。それに比べると、マヌカハニーに含まれる量は相当多いことは間違いありません。
この点が気になる人は、マヌカハニーは利用しないほうが良いでしょう。
マヌカハニーとGI値
食事をする際に、GI値が低い食品(血糖値を急激に上昇させない食品)を選ぶとダイエットになる(7)、ことがわかっています。大塚製薬の「GIについて学ぼう」では、低GIとされるのは55以下とされています。マヌカハニーは蜂蜜ですから、血糖値をどのくらい上げるのか気になるところです。
はちみつのGI値は種類にもよって異なり、大体GI値70前後であるようです。(8)とされています。ただし、生のはちみつは30–40といわれています。 それに対して加熱殺菌後のマヌカハニーは54–59という研究(9)が出ています。
1歳未満の子供には与えると危険!
これはマヌカハニー、生はちみつ・処理済みのはちみつに関係なく、すべてのはちみつに言えることなのですが、1歳未満の子供に与えてはいけません。 体内の善玉菌や抵抗力が未発達の赤ちゃんは、はちみつに含まれる場合があるボツリヌス菌により「乳児ボツリヌス症」という病気を発症する場合があるからです。
とても残念なことに、最近でもこの病気による死亡例も出ています。赤ちゃんにはちみつをあげてはいけないことが、もっと周知されることを望みます。
はちみつのアレルギーに注意
はちみつにアレルギーのある人は、当然マヌカハニーにも反応します。一番注意が必要なのはアナフィラキシーショックで、呼吸困難などの症状が出て死に至ることもあります。マヌカハニーを食べた後に喉が腫れる感じがしたり、何らかの症状が出た場合は医療機関を受診しましょう。また、アレルギーのある人に無理に食べさせたりしないようにしましょう。
マヌカハニーはUMFが一番オフィシャルな基準
さて、マヌカハニーですが、「UMF」という認定をうけたものが最も信頼性の高いものになります。10+以上のものは特に活性の高いもので、科学研究に使われているものも多くがこのグレード以上のものです。ただし、ハイグレードのマヌカハニーは値段も比例して高額になってきます。できるだけ信頼の置ける商品を購入し、自分が続けやすい値段のものを選ぶのが良いでしょう。
マヌカハニーはちょっと薬臭い蜂蜜で、数値が高くなるほど抗菌力も上がるものの、香りも強くなります。そのため、有効成分から食べやすさを推測できるとも言えます。
食べているうちに慣れてはきますが、試しに1つ食べてみて、自分の食べやすいマヌカハニーについて手がかりにする、と考えると良いと思います。
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